
ノルウェー・オスロ
オスロ市都市計画建築部主任建築士
スタイン・コルスト氏
では、講演を続けさせていただきます。次の講演は、ノルウェー・オスロ市の都市計画建築部主任建築師をされておられますミスター・スタイン・コルストにお願いしたいと思います。
ミスター・コルストは、造船所の跡地を利用しましたウォーターフロントの開発や、コンテナターミナルを含みます新地域計画立案に従事する等、種々のプロジェクトを担当されてきておられます。また、ミスター・コルストは、オスロ市に来られる前には、リレハンメル市にてオリンピックに関連いたしました地域開発計画の立案にも従事されておられます。オスロ市主導で現在広範囲の都市の再開発が計画されておりますが、そのあたりの具体的なお話が例えると思います。
では、ミスター・コルストを御紹介いたします。
コルストどうもありがとうございます。皆様こんにちは。まず、最初に本日のシンポジウムにお招きいただきましてありがとうございました。
日本はノルウェーから非常に遠いところでありますけれども、しかし、2国間には共通な特徴があります。まず、海運の伝統が長いということ、また海岸線が長い、また多くの港があるということです。オスロ市では現在、1980年以来再開発、中央のウォーターフロントの計画が進んでおりまして、この町に新しい特徴をつけ加えようということであります。本日は、ピパビカ湾、そして民間と公共投資によりましてどういった形で実現していくかという具体的な点についてお話しします。
(スライド映写)
(S1)これはオスロ市でありまして、昨年の夏に撮ったものであります。オスロはノルウェーの首都でありまして、49万人の人口であります。地域の人口は100万人です。ノルウェーの輸入は主にオスロ港を通じて取引されます。市の中心に2つの入り江があります。1つがピパビカ湾で、これが西側、そしてビョルビカ湾で、これが東側にあります。これがピパビカ湾、こちらがビョルビカ湾であります。
オスロがっくられましたのは大体西暦1000年ぐらいでありまして、ビョルビカの東側につくられました。1624年に大火が起こりまして、中世都市が破壊され、そしてクリスチャン四世がビョルビカの西側に市を再建したわけであります。すなわち、中世の城の近くであります。これがその中世の都市でありまして、これが新都市、つまり1624年につくられたところであります。これが中世の城の部分です。
(S2)これはピパビカであります。1980年に撮りました。これは新しい開発が始まる前の写真であります。7万台の車が高速道路を通っております。毎日の交通量がその
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